入団前の方へ

 バドミントンの競技についてですが、スポーツとしての魅力がバドミントンには多くあります。一流選手のスマッシュ初速は時速400キロに及ぶといわれますが、シャトルがネットを越えて手元に来る頃には50キロ程度まで減速しています。この激しい緩急の差に加え、コースなどの配球が加味され、初心者でも戦略に富んだプレーができます。当然、レベルが上がっていくにつれ、その戦略性も増していきます。

 

またバドミントンは室内スポーツで最も激しいといわれているスポーツのひとつです。かつては、バドミントンを行うために4つの要素が必要といわれました。①野球選手の肩、②サッカー選手のスタミナ、③バスケットボール選手のフットワーク、④マラソン選手の精神力、と。旧ルールの時代はバドミントンフルセットの1試合で、野球のピッチャー3試合分の体力を消耗する、と言われていました。

 

 ラリーポイント制へ移行した新ルール(平成18年度)に変わっても本質的に体力を要求されるスポーツであることに変わりはなく、苦しいスポーツの代表格といえるでしょう。昨今はラケットの性能向上に伴い、試合におけるシャトルスピードが増しており、選手は動きや判断といった総合的な「スピード」を求められ、より戦略性が増しています。

 バドミントンは、運動能力+技術+戦略を左右する思考(頭脳)+苦しさを乗り越える精神力。この競技を指導する者として、バドミントンはとにかく面白いスポーツであり、ひたすら苦しいスポーツであり、大きな喜びや悔しさを得られる競技と思います。

 

  バドミントンは、日本体育協会にスポーツ少年団として登録している選手の登録数は全国で15,118人おり、例年微増をしている状況にあります。スポーツ少年団として登録していない競技者も含む、日本バドミントン協会の登録者数では、北海道は全国2位、熊本県が全国1位です。 

ところが中学生になると全国登録選手84,043人のうち、北海道が12.6%を占める10,607人で、登録者数は圧倒的な全国1位です。北海道は中学生からバドミントンを始める選手が極めて多い環境になっており、いろいろな面で課題を抱えているといえます。

 スポーツである以上、基本的な技術的知識や能力、最低限のスポーツ医学を有した人材による適切な指導が望まれるところですが、学校顧問の労働環境問題などもあり、そういった顧問が不在の学校では簡単に解決できることではありません。

 中学生からバドミントンを始めようと思っているお子さんがいるのであれば、小学生のうちに基本的技術を身につけさせ中学校の部活に参加するというのはいかがでしょう?

まずは見学&体験

 まずはお子さんと見学に来てください。当少年団は小学1年生以上が入団の対象です。

 高学年でも受け入れますが、大会等で勝ち上がるレベルを目指すなら、3年程度は経験するつもりで3年生ぐらいで始めるのがいいかと考えます。

 選手差はありますが、小学4年生初期に入団した子は1年ほどの経験で選手らしい試合ができるようになると思います。もちろん勝ち上がろうとするならば、土日祝日に行う練習に参加するなどしてください。

 運動靴で見学に来てくれたら、練習環境が許す範囲で、ラケットをお貸ししますので体験してみましょう!

 大会前などはゲーム練習などを行っておりコートに余裕がなく、体験できない場合もありますので、ご容赦ください。

不安は解消しましょう

Q.運動が苦手な子なのですが。

A.遅くても鈍くても、走ることができればなんとかなります。一番大切なのは本人がやる気を持つこと。嫌な気持ちで練習を強いても無駄です。「行きたい!やりたい!」という気持ちを尊重しましょう。だからこそ練習の参加を自由としています。

 

Q.人見知りで少年団に溶け込めるか...

A.伊達バド少年団は、いろいろな小学校からいろいろな学年が集まって成り立っている少年団です。比較的人数が多いので、会話の相手がたくさんいるともいえます。子どもの順応性は大人の想像以上です。勇気を持って子どもを放り込んで練習を始めてしまえば、本人は戸惑う間もなく団員と練習をすることになり、気がつけば溶け込んでいるものです。

入団を決意したなら

 練習参加前に準備いただく物としてバドミントンシューズの購入を。

 テニスシューズと似ていますので購入時は間違えないようにしてください。お店で実際に履いてみて、できるだけ足のサイズに合ったものを与えてください。スポーツソックスで合わせていただくと、より良。普通の靴下より生地に厚みがあります。

 バドミントンは激しく動くスポーツです。サイズの合わない大きな靴だと靴ずれを起こしたり、ねんざなどのケガのリスクが高くなります。

 逆に小さい靴だと、足の指が圧迫され、子供の成長を阻害する可能性があります。  

 一定期間の経験を積んだら、シューズがきれいでも減ってなくても足に合わせて交換する覚悟を持っていただきたいです。